トラブルはない?
今回は元家庭教師センター社員の私が、実際にあったトラブル事例や、トラブルを防ぐための手段を解説します。
・ 基本的に「同性」をリクエストしたほうが良い
・ 異性の家庭教師をつけてトラブルになることもある
・ トラブルを防止するポイントがある
家庭教師の性別は選べる!同性を選ぶのがおすすめ
まずは基本的なところから解説していきます。
家庭教師をつける際、教師の性別を選ぶことはできるのでしょうか。
また実際に、どのぐらいの割合の家庭が異性の家庭教師を付けているのかもお伝えします。
性別を選べる家庭教師センターがほとんど
性別のリクエストを出すことは可能です。
ほとんどの家庭教師センターでは、最初のヒアリングの際に希望の家庭教師像を聞いてから家庭教師を探します。
性別だけではなく、教師の年齢や「優しい先生」「経験豊富な先生」「大学生の先生」など、細かい要望を出すことも可能です。
ただ、希望はあくまで希望。
マッチした先生が空いていなかった場合、希望に合わない先生を提案されることも。
先生の登録が少ない会社では希望に合う先生が探せないケースが多いかもしれません。
また、都市部以外の人口が少ない地域も、多少条件とずれてしまう可能性があります。
ただ、希望に合わない=良くないということでは有りません。
希望の年齢とは違っても、指導経験豊富で実力のある先生かもしれませんので、一概に悪いとはいえません。
異性の先生を付けているお子さんの割合は?
では、実際に異性の先生が担当するケースはどのぐらいあるのでしょうか。
私が勤めていた家庭教師センターでは、約3割の方が異性の先生をつけていました。
意外かもしれませんが、最初の希望をヒアリングする際に「性別はどちらでも」という保護者が多いのです。
「成績を上げてくれるなら」「実力のある先生なら」性別は問わない、というわけですね。
成績を上げることが目的なのですから、当然かもしれません。
ただ、女の子のお子さんを持つ保護者さんは、比較的「同性」を選ぶ方が多かったです。
まれに女の子でも「女性は嫌がる」とか、男の子で「男性は怖い」というパターンもありました。
異性の家庭教師のデメリットとトラブル
では、異性の家庭教師をつけるとどのようなデメリットがあるでしょうか。
また、実際にトラブルはあり得るのでしょうか。
異性の家庭教師をつけるデメリット
<男の子が女性の先生を付ける場合>
思春期の男の子ですので、女性を「女性」として見始める時期だとおもいます。
もちろん、性的なことでの問題(変なことばかり考えて集中しないなど)もあるのですが…
「カッコ悪いから質問しない」ということが往々にしてあります。
わからないところを質問できないと、家庭教師の意味がなくなってしまいますね…。
<女の子が男の先生を付ける場合>
これは単純ですがセクハラや恋愛の可能性があることです。
家庭教師といえど、他人です。
娘さんと他人を密室に二人きりという状況は、客観的に見てもあまりよろしくないですね。
私であれば自分の娘に男性の先生は絶対につけません。
また、男の子の場合と同じく、若くカッコいい先生だと緊張して…ということが考えられます。
実際にあった異性の家庭教師のトラブル事例
実際に私が家庭教師センターで働いていたときも、異性の先生絡みのトラブルはほとんど有りませんでした。
「ほとんど」ということは、残念ながら多少はあったということです。
例を挙げると…
・先生がLINEで生徒さんを食事に誘っていた
・先生が生徒さんに告白した
・女性の先生に男の子の生徒がセクハラした
・男性の先生が女の子の生徒にセクハラ…
数年に1度ぐらい、数千件に1件のレベルではありますが、このようなことがありました。
最後の件は本当に言語道断ですよね…。
当時は家庭教師を派遣する立場として、生徒さん・保護者さんに本当に申し訳なく、また情けなく感じました。
生徒さんにとって、また保護者さんにとって取り返しのつかないことです。
万に一つもあってはいけない事だと思います。
そのため、冒頭でも伝えましたが、私は同性の先生をリクエストをすることをおすすめします。
家庭教師センターの対策は?
すみません、心配になってしまった読者さんもいるかも知れませんね。
でも家庭教師センターもしっかり対策を行っています。
必ず登録会や講習会の際にそのようなことがないように強く伝えています。
また、先生との契約書にもかなり厳しい文言で禁止条項があります。
「生徒本人と直接連絡を取らない」
「恋愛は禁止」
「セクハラ行為は絶対にしない」
上記が発覚した場合損害賠償を請求する、というような文言になっているはずです。
また、家庭教師センターは登録会や研修会でしっかりと先生を見極めています。
トラブルを起こしそうな先生を紹介するということはほとんどありません。
また、何かあった際もセンターが間に入って問題解決をしっかりと対応してくれるはずです。
※このような対策のない「個人契約」で異性の先生を選ぶのは絶対にやめましょう。
家庭教師の性別トラブル防止方法
やむを得ず異性の先生を付ける場合、どうしたらトラブルを防ぐことができるでしょうか。
保護者の目の届くところで指導してもらう
これは基本ですが、指導日は必ず保護者のどちらかがいる曜日・時間に設定しましょう。
長年指導を受けて関係性が作れたと思っていたとしても、あくまで他人であるということを忘れないでください。
普通に大人がいないときに他人を家にあがる、というのはちょっと怖いですしね。
また、指導場所はリビングや客間などの保護者がいる部屋に近い部屋を選びましょう。
やむを得ず生徒さんの部屋で行う場合は、部屋のドアを少し開けておくなどの対策を。
指導の声が聞こえてくるぐらいが良いです。
指導への適度な緊張感も保てますし、指導の様子を把握することもできるので一石二鳥です。
同性の先生の場合も意識してみてください。
指導部屋の環境を工夫する
指導部屋の環境というのは、机の配置などのことです。
よくあるのが「お子さんの勉強机で横並び」というパターンです。
これだとお子さんと先生との距離が近すぎます。
先述のセクハラ被害を起こしてしまった先生の事例でも、先生は「魔が差してしまいました」と言っていました。
そうなんです、普段はそんなことしないような、とても真面目でしっかりとした先生だったのです。
もちろんそれでも、あってはならないことですが…。
そのようなことがないように、
・お子さんと先生が机を挟んで距離を保つ
・指導の際のお子さんの服装に気をつける
・ベッドなどがある部屋は避ける
こういった「指導部屋の環境」の対策が有効だと言えます。
お子さんとの連絡先交換をさせない
お子さんと先生が連作先を交換する、というのは実は割とよくあることです。
・日程の調整をお子さんと直接行っている
・宿題などの質問をするため
このあたりが主な理由だと思います。
昔はメールでしたが、最近はLINEですね。
手軽に交換することができてしまいます。
そして手軽にメッセージのやり取りができて、そのやり取りを保護者の方が把握するのは難しいと思います。
気づいたときには手遅れだった、ということもあり得ます。
先生との連絡は、必ず保護者の方が行うようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
もしかしたら、不安にさせてしまったかもしれません。
ほとんどの家庭教師センターでは対策を行っていますし、先程紹介した対策をすれば問題はないです。
・ 基本的に「同性」をリクエストしたほうが良い
・ 異性の家庭教師をつけてトラブルになることもある
・ やむを得ず異性を付ける場合は、トラブル防止のポイントを徹底
家庭教師の選び方は下記のページも参照してくださいね。
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