家庭教師とは?元家庭教師センター社員が教えるメリット・デメリット

読者
家庭教師って今まで考えたこともなかった。
どんなメリット・デメリットがあるの?
勉強サーチ編集長
ドラマやアニメなどの影響で、家庭教師と聞くと、「お金持ちがつけるもの」「頭の良い子がつける」というようなイメージを持つ方が多いようです。
元家庭教師センター社員の私が、そんな家庭教師の詳細やメリット・デメリットを解説します!
この記事を読むと…
・ 家庭教師って実際どのようなものかがわかる
・ 家庭教師のメリットがわかる
・ 家庭教師のデメリットがわかる

家庭教師とは?

家庭教師とは

多くの人にとって、家庭教師はあまり身近な存在ではありません。
保護者さん自身が子供の頃家庭教師をつけていた、もしくは大学生の頃家庭教師をやっていたという方は少数はだと思います。
私も家庭教師センターで社員として働くまでは、遠い世界のことだと思っていました。
そんな家庭教師について解説します。

家庭教師について

家庭教師とは、生徒の自宅で勉強を教える講師のことです。
場合によっては近所のファミレスやカフェなどで指導を行うこともあります。
中にはご自宅ではなく、祖父母宅や会社などを指導場所に指定されることも。

基本的にはマンツーマン(1体1)で指導を行いますが、兄弟姉妹や友達と2対1もしくは3対1で指導することもできます。
その場合、一人あたりの料金が割安になることがほとんどです。

個人で先生を探す「個人契約」と、「家庭教師センター」に依頼する方法が主流となっています。
また、最近ではオンラインで指導をする「オンライン家庭教師」というスタイルも定着してきました。

家庭教師で来るのはどんな先生?

一番イメージが強いのは大学生の家庭教師でしょう。
教育学部などを中心として、将来教育の仕事を志すような大学生がアルバイトとして行うことが多いです。
大学生にとっては時給が高いので、割の良い仕事と言えます。

社会人の家庭教師もいます。
社会人の場合、本業が他にあり副業でやっているパターンや、専任(個人事業主)として家庭教師を生業としている場合、もしくは家庭教師センターの正社員として家庭教師をやっているパターンがあります。
これらの社会人教師は一般的に「プロ家庭教師」と呼ばれます。

一般的な家庭教師のイメージとの違い

私が家庭教師センターで働いてみて、一番イメージが違ったのは「料金が塾とそこまで変わらない」ということでした。

いや、もちろん安くはないのです。
毎月数十万円の月謝を支払っている、富裕層のお客様ももちろんいました。
ただ、ほとんどのお客様のお月謝は、集団塾や個別指導塾に通わせるのと変わらないぐらいのお月謝で、家庭教師センターもそこをメインターゲットとして営業をしています。

また、「成績が良い子が少ない」という点も驚きました。
「学校の授業についていけない」「基礎から教えてほしい」というお子さんが圧倒的に多いです。
家庭教師はマンツーマンでその子だけの指導できるという利点があるので、考えてみれば当然の事かもしれませんね。

家庭教師をつけるメリット

家庭教師のメリットとは

ここからは家庭教師をつけるメリットを解説します。

お子さんだけの授業ができる

これが一番のメリットだと私は考えています。
学校や塾などの集団指導と違って1対1の指導です。
ですので、お子さんの苦手をピンポイントで指導できます。

たとえば、中学生で「数学の方程式が苦手」という場合。
そもそも小学校の時に習う「分数」「小数」の計算からつまづていることがあります。
そういった時はまず「分数」「小数」の指導から始める、といったことが出来るのです。

また、先生がお子さんの特性を把握しやすいので、お子さんの特性に合わせた授業が可能です。
集団塾だと一人ひとりに目が届かない。個別塾だと度々先生が変わる。
そんなストレスから解放されるのもメリットですよね。

お子さんの学習状況を把握しやすい

先生が家に来るわけですから、必然的に先生との会話も増えます。

また毎回の指導が終わった後に、先生から指導についての報告があるはずです。(これが無い先生は問題アリです!)

その際に、「今日はこんなことをやりました」「来週テストがあるんですよ」など、先生とコミュニケーションを取りながら、お子さんの学習状況を把握することができます。

塾だと、先生の面談は多くても2ヶ月に1回程度ですよね。
毎回の指導毎に報告がもらえたり、希望や悩みを伝えられるのは家庭教師のメリットと言えます。

曜日や時間の融通が利く

家庭教師は曜日や時間の希望を出すことができます。

もちろん全て希望通りにならないこともありますが、おおよそ予定に合わせて授業を設定することができます。
習い事や部活で忙しいお子さんの場合は、大きなメリットと言えるでしょう。
例えば21:00~の指導だったり、土日に指導してもらう、ということもできます。

また、急に用事が入ってしまったり、体調を崩してしまったような場合。
塾だと「欠席」になり、その分の指導料は戻ってきません。
家庭教師は指導日を別の日にずらして授業してもらうことができるため、お休みしても損することはありません。

勉強サーチ編集長
もちろん頻繁な日程変更は、家庭教師の先生にも迷惑なので注意は必要です。

送り迎えの必要がない

習い事や塾通いで、意外と負担になるのが送り迎え。
かと言って、送り迎えをしないとお子さんのことが心配だと思います。

私が昔勤めていた塾でも、授業が終わる時間にはお迎えの車で渋滞ができていました。
中には送り迎えの途中で事故…なんてことも。

その点、家庭教師は家に来てくれるので、送り迎えは必要ありません。

家庭教師のデメリット

家庭教師のデメリット

家庭教師にも当然デメリットがあります。
デメリットもしっかり把握した上で検討するようにしましょう。

料金が比較的高い

家庭教師は1対1の指導なので、どうしても料金は割高です。

相場としては、中学生週1回90分指導で、20,000円~30,000円ぐらいでしょうか。
プロ家庭教師だと倍ぐらいです。
その他、入会金や教材費、交通費などがかかります。

ただ塾に通っている場合も、トータルで考えるとそう変わらない金額がかかります。
夏期講習や冬期講習の費用、教材費などもバカにならないです。
費用対効果を考えると家庭教師の方がコスパが良い、という場合もあります。

勉強サーチ編集長
お金のことはやはり大事ですよね。
毎月の事ですし、受験合格してからもお金はかかるものです。
予算に合わせて検討しましょう!

担当の家庭教師に当たりハズレがある

家庭教師センターにも指導のノウハウはあります。

ただ、それを活かせるかどうかは担当の先生次第。
というのも、塾のように全員が同じ授業をしていると、マンツーマン指導のメリットが活かせないからです。
現場の家庭教師の先生一人ひとりの能力がモノを言います。

また、他では評判が高くても「うちの子には合わない…」なんてことも。
必ずしも良い先生と当たるとは限らない点はデメリットと言えます。

周りの子との競争がない

家庭教師は生徒一人・教師一人なので、周りの子との切磋琢磨がありません。

ある程度大きな塾だと成績別にクラス分けされたり、模試の順位が張り出されたりします。
また、他のお子さんが頑張っている姿を見ることで「自分も頑張らなきゃ」という気持ちが芽生えたりするものです。
そういった刺激がないままでよいのか、と悩まれる親御さんもいるのではないでしょうか。
特に受験日が近づくと、「塾に行かせて切磋琢磨させたい」と切り替える方が一定数いらっしゃいます。

外の世界を知り、自分の学力を相対的に知るのも大事なことですからね。

他人を家にあげるのに抵抗がある

他人を家にあげるのは色々と気を遣いますよね。

部屋を片付けなければならないし、そもそも他人が家に来るのがストレス、という方もいらっしゃると思います。
それが毎週となると…。
そのような場合、無理はせずオンライン指導などを選択された方が良いかと思います。
ストレスが溜まってしまうので。

塾と家庭教師の違いは?

塾と家庭教師の違いをまとめます。

家庭教師集団塾個別指導塾
授業形式1対11対多数1対2~3
料金(月額目安)20,000円~15,000円~18,000円~
先生選べる選べない毎回違う場合も
質問しやすいしにくいしやすい
日程融通がきく塾に合わせる割と融通がきく
指導場所自宅など塾に通う塾に通う

上記を参考に、お子さんの性格などに合わせた選択ができるようにしましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか。
家庭教師はイメージよりも身近な存在だと思います。
特に、塾に行っても成果が出ていない…という方は一度検討してみてはいかがでしょうか。
家庭教師センターでは「無料体験」を行っているところがほとんどです。
一度体験してみるのも良いかもしれません。

勉強サーチ編集長
家庭教師の選び方は、下記のページも参考にしてみてください!
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