【危険?】個人契約の家庭教師の探し方とメリット・デメリット

家庭教師を探す際、大きく2つの方法があります。
個人契約で探すか、家庭教師センターに依頼するかです。

読者
費用が安く済みそうだから個人契約の家庭教師を探してます。
でも個人契約ってどうやってすればいいの?
メリットやデメリットは?
勉強サーチ編集長
そんな疑問に、元家庭教師センター社員の私がお答えします!
ただ、安さだけを求めて個人契約を選択すると、危険なこともあるので気をつけましょう。
まず、結論からお伝えします。
★★個人契約の家庭教師★★
・メリットは費用が安いこと
・デメリットはトラブルが発生しやすいこと
・マッチングサイトや大学で先生を探して直接契約をする
・おすすめのマッチングサイトは超難関大家庭教師マッチング|スマートレーダー

・個人契約する前に5つのポイントをチェック!
順に説明していきますね!
なぜ個人契約が「危険」と言われるかについても解説します。

個人契約の家庭教師のメリット

個人契約の家庭教師のメリット

まず、個人契約の家庭教師のメリットから説明します。

個人契約は料金が安い

まず、なにより料金が安いことが挙げられます。
個人契約は家庭教師センターを通さないため、中間マージンが発生しません。
また、一部の家庭教師センターのように高額な教材がついてくることもありません。

料金の相場としてはだいたい1時間あたり1500円~4000円程度です。
もちろん先生によりますが、個人契約サイトに登録している先生で5,000円以上の先生はあまり見かけません。
ただし、マッチングサイトなどを利用する場合は、数千~数万円程度の手数料がかかります。

個人契約家庭教師の時給相場(目安)

小学生(学校フォロー)時給1,500~2,500円
小学生(中学受験)時給2,000~4,000円
中学生(学校フォロー)時給1,800~3,000円
中学生(高校受験)時給2,000~3500円
高校生(学校フォロー)時給2,000~3,000円
高校生(大学受験)時給2,000~4,000円
勉強サーチ編集長
相場より安すぎる、もしくは高すぎる場合は注意した方が良いかもしれません。

希望に沿って先生を探せる

ご自身で家庭教師の先生を探すのですから、希望の条件でとことん先生を探すことができます。

「○○大学出身の先生が良い」
「こういった経験のある先生が良い」
「家から近い先生、地元の先生が良いな」

など、希望の条件で納得するまで先生を探すことができるでしょう。

対応が速く、意図が伝わりやすい

直接先生と交渉をするので、対応のスピードがスピーディーだと言えます。

希望や日程の調整などを直接調整できるため、これもかなりスピーディに進むはずです。
(もちろん先生によりますが)

また、家庭教師センターを通さずに希望を伝えることができるため、こちらの意図を伝えやすい点もメリットと言えるでしょう。

授業の融通が利きやすい

授業の融通が利きやすいのもメリットです。

家庭教師センターが決めたルールなどがないので、授業日程の変更や指導の進め方などについて、ある程度希望に沿っていくことができるでしょう。

家庭教師センターのルールとは、例えば1コマ=何分と決められているとか、お休みの規定や契約の期間の縛り、入会金や解約金のことです。


勉強サーチ編集長
特に費用面が一番のメリットと言えます。
一般的な家庭教師センターは1時間あたり3,000円~5,000円以上なので、個人契約は半額近くのコストで抑えることができます。

個人契約の家庭教師のデメリット(危険な理由)

個人契約の家庭教師のデメリット(危険な理由)

反対に個人契約のデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
個人契約が危険と言われる理由は下記のとおりです。

契約上のトラブルが起こる可能性が高い

個人契約は名前の通り個人で契約をするわけですので、契約面でのトラブルがつきものです。

主に金銭的な面でのトラブルが多いようですね。
例えば、下記のようなトラブルが考えられます。

・ 最初に提示された単価より高い金額で請求された

・ 勝手に追加指導をされて倍以上の授業料がかかった

・ 交通費として1回あたり2000円請求された

・ 希望していないのに購入してきた教材費を請求された

・ 指導した覚えがないのに「指導した」と言い張られた

事前にしっかりと契約書を用意して、契約を交わす必要があります。

上記のようなトラブルを避けるなら、スマートレーダーのようなサイトを使うと良いでしょう。
システム上でお金のやり取りが可能で、生徒側・教師側ともに規約がしっかりしています。

教師を探したり交渉するのが大変

メリットの章で「希望通りの先生をとことん探せる」と言いましたが…
希望通りの先生を探すのって、とても大変なんです。

なにしろ、家庭教師のマッチングサービスに登録されている先生の数は膨大です。
そのプロフィールに目を通すだけでも一苦労です。

また、希望する経歴の先生が見つかっても、「登録しているだけで今は稼働していない先生」だったり、「希望の曜日時間が空いていない」であったり、なかなか折り合わないことが多いです。

それを1件1件交渉していくとなると、時間のない親御さんの負担になってしまうのではないでしょうか。

経歴詐称の可能性がある

家庭教師の登録サイトのプロフィールは、基本的に自己申告制です。
華々しい経歴を載せていても、それが本当かどうかはわからないのです。
経歴だけならまだしも、中には「他でトラブルを起こしている」「犯罪歴がある」といった場合もあるので本当に注意してください。

実際に私が家庭教師センターで働いていた際も、児童への性犯罪歴のある人が登録申請してきていたことが何度かありました。
センターではそういった身元調査も事前にきちんと行っています。

もちろん差別はいけないのですが、自宅に来るわけですし、大事なお子さんを任せる以上、身元の確認はきちんとしたいものです。

遅刻や欠勤など、ルーズになりやすい

管理する会社がないので、先生がルーズになりがちです。

約束の日に来なかったり、5分10分平気で遅れてきたり…。
ひどいと突然音信不通に…。なんてことがある場合もあります。
テストや受験直前にそんな事になったら最悪ですね。

これは会社を通していないので、「アルバイト」という意識すら薄く、常識のない対応をする先生がいるためです。
予定が狂うのはもちろん、先生がこのようなことをするとお子さんにも悪影響ですよね。

常識のある先生を見極めなければいけません。

指導の報告が無い場合がある

家庭教師をつける上で指導の報告は非常に大事です。

なぜなら、指導の進捗を把握し「先生と親御さんで協力しながら進めていく」ことが家庭教師のメリットだからです。
毎回の指導の報告はもちろん、テスト後のフィードバックや受験に向けての方針など、報告がないと方向性すら決めることができません。

また、指導分数の管理という観点でも大事です。
その日に実際何分指導したか、お互いの認識を合わせておく必要があります。
月末に一気に報告されても、覚えていない可能性がありますからね。

このあたりも契約書に盛り込んだほうが良いですね。

先生を交代するのが大変

家庭教師の先生と相性が合わなかったり、成績が上がらなかったりした際に、交代するのが大変です。

まず第一に気まずいので先生に言いづらいですよね。
物事をハッキリ言える方なら良いですが、奥ゆかしい日本人の大半は気まずい思いをするのではないでしょうか。

しかもほとんどの場合「即時契約解除」することはできないので、伝えたあともしばらく指導を受けなければなりません。
また、先生を交代するとなると、また一から先生を探さなければならないのです。

サポートがなく指導が独自のものになる

個人契約の先生は当然一人で動きます。

指導についてのフィードバックもないですし、困った時にセンターに相談することもありません。
また、情報収集も個人の力で行わなければなりません。

偏った情報にならないか、経験に裏付けられた情報かを確認するようにしましょう。


個人契約と家庭教師センター比較表

個人契約家庭教師センター
料金1時間1,500円~1時間3,000円~
手数料数千円~10,000円入会金など数万円
先生の選抜自分で行うセンターが行う
指導の方法独自センターがバックアップ
指導の報告ない場合があるセンターが義務付け
教師の身元不明センターが確認
教師の交代不可能可能(ほどんどの場合無料)
勉強サーチ編集長
メリットもデメリットも把握した上で選択するのが良いと思います。

個人契約の家庭教師の探し方

個人契約の家庭教師の探し方

メリットとデメリットを把握したら、さっそく個人契約の家庭教師の探し方です。
大きく4つの探し方があります。

大学で探す

昔からの定番ですね。
大学の生協が斡旋しているところがほとんどです。

近所にある程度偏差値の高い大学がある方にはおすすめです。
何故なら、大学が斡旋しているということは、確実にその大学に所属しているということが保証されているからです。

また、大学生協は手数料が安いこともメリットですね。
ただ、今のネット時代、生協でバイトを探す学生は少ないので、あまり多くの中から選べないというのがデメリットかもしれません。

インターネットやフリーペーパーで探す

実力のある家庭教師の先生は、自分でホームページやブログを立ち上げて生徒を募集していることがあります。お住まいの近くにそういった先生がいないか探すのも良いでしょう。

また、まれにフリーペーパーや新聞の伝言欄などで生徒を募集している先生もいます。
今どきそういった手段を使う先生は年齢層高めかもしれませんが、広告を出すぐらいですから熱心な先生かもしれませんね。

知り合いに頼む

知り合いであれば身元がしっかりわかっていますから、安心して頼むことができるでしょう。

ただ、成果が出なかった際に言いづらかったり、途中でやめる際には気まずい思いをするかもしれません。

あまり関係ない話ですが…
私が家庭教師センターに勤めていた時、体験や契約をキャンセルしたいお客様からよく「知り合いに頼むことにしたので」と言われました。
これは十中八九「他の会社に決めた」ということです。
こう言われたらどうしようもないですからね…他社の営業マンの入れ知恵です。
皆さんもしつこい家庭教師センターを断る際に使ってみては…(笑)

マッチングサイトで探す

個人契約の家庭教師を斡旋するサイトは複数あります。
どこも数千~数万円程度の手数料で探すことができます。
主なサイトを下記に比較してみました。

サイト名手数料対応地域備考
超難関大家庭教師マッチング|スマートレーダー
無料18都道府県システムを通して指導料を支払うので安心。個人的には今までの個人契約の概念を覆す、画期的なシステムだと思っている。生徒側が無料なのは、教師側から手数料を取る仕組みのため。全国対応でない点が惜しい。
申し込み数21.000名突破!家庭教師のASK21,600円全国老舗です。登録数2万名以上。手数料は高いが、「教師決定時点」で発生するので安心。

日本最大級の個人契約サービス|家庭教師To-Last

7,800円~全国手数料は安いが、面談申込時点で費用発生。教師決定時点ではない点は注意してください。
個人契約の家庭教師を選ぶなら|家庭教師ドットコム9,800円~全国割と最近できた会社でサイトが見やすい。面談時点で費用発生なので少し高いか。
約1万名から簡単検索|個人契約家庭教師diy5,200円~全国こちらも面談申し込み時点で費用発生。教師数ちょっと少なめか。サイトが古いのが▲
家庭教師の総合情報無料全国昔からありますが、掲示板なので正直お勧めしません。完全自己責任の世界です。
勉強サーチ編集長
古い会社の中には某大手家庭教師センターの関連会社が運営しているところもあるとか、ないとか。
特徴を知ったうえで、使いやすいサイトを選びましょう。

個人契約する前に押さえておきたい5つのポイント

個人契約する前に押さえておきたい5つのポイント

いざ家庭教師の個人契約をしようと思った際には、しっかり準備をしてから進めましょう!

初回の面談は自宅以外で行う

デメリットの章でもお伝えしましたが、何しろ身元が分からない状況ですから、いきなり自宅に来てもらうのは怖いですよね。

初回の面談は、必ず喫茶店やファミレスなどの自宅以外で会うようにしましょう。
また、お母さん一人よりもご両親で面談された方がより安心です。

お子さんとの相性も大事ですが、この時点ではご両親だけでも良いと思います。
なにしろどんな人かは会ってみるまで分かりませんし、お金や契約の話もしますから。

指導料は必ず後払いにする

契約の条件として、指導料は後払いにするようにしましょう。

先払いをして「急に音信不通」ということにならないためです。
先払いにこだわるような場合、お金に困っているということも考えられます。
そのような先生は後々トラブルになりかねません。

条件を書面で交わす(契約書を作成する)

初回面談前に契約書を作成しておきましょう。

事前にメールのやり取りなどで、ある程度条件はお互い把握しているはずです。
その内容やこちらの条件などを契約書に盛り込みましょう。

契約書のひな型はインターネットで探せばいくらでも出てきます。
ただ、そのまま使用するのではなく、ご希望に合わせて条件面はしっかりと明記するようにしましょう。

経歴や身元を証明する書類の確認をする

これは必須です。

学生であれば「学生証」の提示を。
社会人であれば「出身大学の卒業証書」と「免許証などの身分証明書」ですね。
事前にメールなどで提示してもらうようお願いしておくといいでしょう。
卒業証書を常に携帯している人はいないですからね。

また、緊急時の連絡先(先生自身のケータイ以外)も聞いておいた方が良いです。

指導の報告書を作成してもらう

指導が始まってからのことも想定しておく必要があります。

指導の報告書は必ず作成してもらうようにしましょう。
「指導日時」「指導分数」「毎回の指導内容」がわかるような簡単なもので十分です。
毎回レポートのようなものを求めてしまうと、どんな先生でも嫌がりますからね。

指導日時と指導分数を記録することで後々のトラブルを防げます。
報告書を作成してもらうことも契約内容に盛り込みましょう。

教師が指導できなくなった時のことを想定しておく

万一の場合も考えておきましょう。
家庭教師の先生が指導できなくなる理由としては、下記のようなことが考えられます。

・ 大学生の先生が就職する
・ 大学生の先生が就職活動などで忙しくなる
・ 先生が病気や事故に遭ってしまう
・ ご家庭の事情(引っ越し・看護・介護など)
・ バックレ
一番最後のもの以外は仕方のない理由ですね。
先生が指導できなくなった時にどうするか、あらかじめご家庭内で決めておくと、いざというときに慌てなくて済むでしょう。

個人契約の家庭教師まとめ

さて、ここまで個人契約の家庭教師のメリット・デメリットと探し方について解説してきました。

お子さんの大事な勉強のことなので、できることなら失敗したくないですよね。
特にデメリットの部分は一歩間違うとお子さんが危険なこともあります。
ぜひ下記のことを念頭に、慎重な判断を!

★★個人契約の家庭教師★★
・ メリットは費用が安いこと
・ デメリットはトラブルが発生しやすいこと
・ 探し方はマッチングサイトや大学・知り合いから
・マッチングサイトを使うなら、超難関大家庭教師マッチング|スマートレーダーがオススメ

・ 個人契約する前に5つのポイントをチェック!
勉強サーチ編集長
大切なお子さんの学習環境の一助になれれば幸いです。
ちなみに、家庭教師センターを含めた選び方については下記の記事にまとめています。
もしよろしければ読んでみてくださいね。
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