何回言っても勉強しないし、もう疲れたわ…。
お子さんと向き合う際に、大事なポイントをまとめました。
親子関係のコツ① ~ 親子の信頼関係 ~
親子と言えど、人と人。
その関係性は、ご家庭によって様々な形だと思いますが、互いの信頼関係をしっかり築くことが、親子においても非常に重要です。
もちろんわかってはいるけれど、言うことを聞かないと腹が立ちますよね。
これは当然のことですし、どのご家庭さんも多かれ少なかれ経験していることです。
子供に信頼してもらう為には、まず保護者さんがお子さんの事を信頼してあげることが大切です。
また、約束を守らなかったり、わからない事をごまかしたり…お子さんに対して嘘をつくことは絶対にNGです。
嘘をついてしまうと、信頼関係は一瞬にして崩れてしまいます。
例えば、お子さんからの質問が分からなかった時は「お母さんも分からないから、一緒に調べようか!」というように、自分がわからない事をお子さんに隠さない。
こちらが正直になることで、お子さんも正直に色々なことを話してくれるようになります。
また、「今日学校で誰と・何をして・どうやって過ごしたの?」というように根掘り葉掘り聞いてしまうのもあまり良くありません。
自分に置き換えてみると、友達からこんな風に聞かれたら、ちょっと引いてしまいますよね。
お子さんの事が気になるのはわかりますが、ぐっと我慢してお子さんから話してくれるのを待つことも時には大切です。
あまりグイグイ行くと、嘘をつくようになってしまうこともあるので注意しましょう。
信頼関係は、一朝一夕で築くことはできません。
少しずつ、お互いがお互いを尊重し合えるように、お子さんをリードしてあげてください。
親子関係のコツ② ~ 「早くしなさい!」は逆効果!? ~
何度言ってもやろうとしない、いつまでもだらだらしている…
そんなお子さんの様子を見るにつけ、「早くしなさい!」等と何度も言ってしまっていませんか?
そのように言いたくなる気持ちはとても良く分かります。
でも、ちょっと待って!ご自身が子供の頃の事を少し思い出してみてください。
同じように親御さんに「早くしなさい!」と言われた経験が誰しもあると思います。
その時、どのように感じましたか?
おそらく、「うるさいなー」とか「今やろうと思った所なのに…」と感じていた事が多かったのではないでしょうか。
「お母様に注意されたから、早くやらなければいけないんだわ!」と感じていた素直な方は、おそらく少数派ではないかと思います。
小言(という言い方は失礼かもしれませんが…)や催促の言葉と言うのは、繰り返されるほどに効き目がなくなってしまいます。
場合によっては逆効果になってしまう場合もある為注意が必要です。
こんな時は、「早くしなさい!」と言いたくなるのをグっとこらえて、『何時までにできる?』という言い方をしてみてください。
なるべく急かさないようにお子さんに決定権を与えた上で、時間を制限できるように誘導するのです。
そうすることで、お子さんも自分なりに時間の見通しを立てることができます。
人間は、時間を制限されると仕事や勉強への意欲が高まり、集中力が上がります。
ただ急かすのではなく、時間的な目標を与えた方が効果的なのです。
そして、しっかりと約束の時間内にできたなら、褒めてあげることも大事です。
その達成感で、お子さんは言われなくても自分からできるようになっていくはずです。
ただし、お子さんは時間を上手く使う方法を知りません。
「早くしなさい!」を全く言わないようにするのではなく、時と場合に合わせてメリハリをつけるようにしましょう。
親子関係のコツ③ ~ 比べるのはNG ~
「お兄ちゃんを見習いなさい」とか、「お友達の○○君は勉強できるのに…」などと、つい比較してしまうことはありませんか?
保護者さんの中で比較してしまうのは仕方のないことです。
ただ、それを口に出してお子さんに言う必要は本当にありますか?
比較されて叱られると恨みを覚えてしまったり、逆に褒められると相手を見下してしまう可能性があります。
また、お子さんのやる気をそぐ事にもなりかねません。
当然ですが、お子さんはそれぞれ考え方や性格が全く違います。
比較するのではなく、一人ひとりの個性を尊重し、それぞれの良いところを認めてあげてください。
そうすることでお子さん同士の間でも、自然とお互いを尊重しあえる関係が築かれていくはずです。
親子関係のコツ④ ~ お子さんへの声がけ ~
プラスに繋がる言葉
お子さんに対してちょっとした冗談のつもりで、「頭が悪いね~」とか「ほんっとにトロいんだから」などと、否定的な事を言ってしまったことはありませんか?
たとえ冗談半分で言ったことでも、親御さんがお子さんに対して言う否定的な言葉はマイナスな効果が大きいです。
お子さんは深く傷つき、大人になっても消えないコンプレックスになってしまうこともあります。
また、そのようなマイナスな言葉をかけていると、お子さんは「僕は頭が悪いんだ」とか、「トロいんだから出来なくても仕方ない」と考えるようになってしまいます。
言葉には暗示効果があります。
「本当は頭がいいんだから、やればできるよ!」とか「一生懸命やったんだから、次はいい点取れるよ!」というように、お子さんには常に“プラスに繋がる言葉”をかけてあげましょう。
プラスの言葉がお子さんの自信とやる気に繋がります。
皮肉めいた言葉はやる気を失う
例えば、お子さんが珍しくテストでいい点を取った時。
心の中では喜んでいても、照れくさくて「雨でも降るんじゃない?」と、つい皮肉めいた言葉を言ってしまう…。
例えば、お子さんが部活や大会でいい成績を取ってきた時。
「運動はできるのに、勉強は全然ダメね」と、つい関係の無い事を引き合いに出して、素直に褒めてあげることが出来ない…。
これでは、お子さんはますますやる気を失ってしまいます。
親御さんに認めてもらえないと、お子さんのプライドは傷つけられ、やる気が奪われてしまうのです。
「すごいね!」「よく頑張ったね!」などと、保護者さんが喜んでいる気持ちを素直に言葉に出して伝えてあげてください。
また、「運動も出来るんだから、勉強だって頑張ればできるよ!」と言い方を変えるだけでプラスの言葉にもなり、お子さんのやる気を更に引き出すことが出来ます。
親子関係のコツ⑤ ~ ゲーム・スマホ・Youtube ~
お子さんがゲームやスマホ・Youtubeばかりみて、全く勉強をしない時。
「ゲームはしちゃだめ!」などと禁止していませんか?
頭ごなしに禁止されても、お子さんは納得しません。
そればかりか、人は「禁止されると余計に欲する」という心理的な傾向があるので、余計に執着してしまう可能性もあります。
まずは、保護者さんが具体的に何を心配しているのか、お子さんに伝えてください。
その上でお子さんと話し合い、「ゲームは1日~時間まで」というように時間を区切ったりして、自由時間の約束を作ってみてください。
そうすることでメリハリが付き、気持ちを切り替えて勉強に集中できるようになります。
ただし、この約束は必ずお子さんと一緒に決めてください。
「ゲームは1日1時間だからね!」というように決め付けてしまうと、ただの一方的な押し付けになってしまいます。
また、一緒に決めた時間内は「勉強しなさい」という言葉は禁句です。
お互いに約束を守るようにすることで、お子さんも納得できるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
なかなか難しいですが、親子関係は積み重ねです。
良いときもあれば、悪いときもあります。
一喜一憂しながら子育てを楽しむ余裕も必要かと思います。
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