何がいけないの?どうやって勉強をさせたら良いの?
定期テストで平均点以上を取るためには、勉強に対するモチベーションと勉強のやり方が大事です!
・ 高校受験やその後の人生に影響が出る可能性あり
・ テストで点数が上がらない理由を紐解いて対策しよう
・ 一日たった10分で変わる、脳科学に基づいた復習・暗記方法がある
・ 平均点以下なら集団塾より個別塾・家庭教師がおススメ
中学生の定期テストで平均点以下だとマズい理由
定期テストで平均点以下だった時、具体的に何がマズいのかを説明していきます。
定期テストの点数は、高校受験に大きく影響する
小学校と違い中学生になると、テストの点数が通知表(内申点)に反映されます。
特に定期テストの点数は、内申点に大きく影響します。
内申点は高校受験において重要な要素になるので、定期テストの点数が高校受験に影響すると言えるのです。
例えば東京都では、中学3年生の内申点のみ適用されますが、その他ほとんどの道府県では中学1年~3年まで全学年の内申が使用されます。
このように、中学1年生の定期テストの点数から高校受験に影響する場合があるので、テストで平均点以下だと「マズい」と言えます。
「調査書点」や「調査書素点」などとも呼ばれており、中学校で学習する9教科の評定を5段階で算出した点数のこと
定期テストの点数は、その後の人生にも影響する
「人生」と聞くと、「そんな大げさな…」と思うかもしれません。
先述した通り定期テストの点数が悪いと内申点が低くなります。
そうすると、選べる高校が格段に少なくなってしまうのです。
行きたい高校があっても、内申点が足りなくて選べない…
最後の追い込みで点数が取れるようになっても、内申点が足りなくて不合格…
こんなことになりかねません。
保護者の方は十分ご存じかと思いますが、高校の選択はその後の人生に大きく影響します。
普通科か専門学科(工業・農業・商業など)かはもちろん、学校の偏差値によって付き合う友人も変わります。
高校生になってから大学を目指したくても、進学校でなければ受験に向けた雰囲気も少ないですし、学ぶスピードも違っていて、普通以上にハードルが高くなってしまいます。
以上のことから、定期テストの点数が全て、とまでは言いませんが、その後の人生にも少なからず影響すると言えます。
勉強はその後の人生においても重要
平均点以下の点数だと、勉強のやり方自体が間違っている可能性があります。
高校受験が終わって高校生になっても、当然勉強は続いていきます。
また、大学に進学したあとや社会人になってからも勉強は必要になります。
その時にずっと間違った勉強法を続けていたら?
効率が悪いままでは、この先ずっと苦労してしまうことになります。
中学生の今のうちに、正しい勉強方法を身に着けておくことがその後の人生においても重要なのです。
でも焦らず冷静に、まずは分析していきましょう!
定期テストで平均点以下の理由と対策①<勉強していないお子さん>
定期テストで平均点以下の理由として、そもそも勉強時間が足りていないことが考えられます。
もちろん、やみくもに勉強すれば良いというわけではないですが、テスト前だけでなく最低限の勉強時間確保は必要です。
理由ごとに解決法を提示していきます。
部活で忙しくて勉強の時間がない
部活やクラブ活動を一生懸命やっていて、忙しくて時間がないというお子さんもいるでしょう。
遅くまで練習していて、帰ってきたら疲れ果ててしまっている…。
土日も試合が入っている…。
部活やクラブ活動に全力で取り組むことは、全く悪いことではありません。
そこで得られた経験は、必ず今後の人生の糧となります。
でも、なかなか勉強時間の確保が難しいですよね。
そんな場合は、まずは授業の時間を有効に活用しましょう!
どのお子さんでも、平日は必ず5時間程度の授業を受けています。
この授業をしっかりと受けて、家では宿題と復習だけ、ということにすれば、時間がないお子さんでも効率よく勉強することができます。
・授業はしっかりと先生の話を聞くこと。
・思い出すきっかけとして、決して綺麗ではなくても良いのでノートを取ること。
・家に帰ったらノートを見直すこと。
普段からこれができるだけで、定期テストの点数は変わってくるはずです。
ゲームやスマホばかりして勉強を全くしない
「ゲームばっかりやってないで勉強しなさい!」
小中学生のお子さんを持つ親ならば、ほとんどの方が一度は言ったことのあるセリフではないでしょうか。
よく、「ゲームやスマホは買い与えない方が良いのでしょうか」と相談をいただくのですが、私はそうは思いません。
もちろん四六時中やっていて良いわけではないですが、ゲーム等で育まれる想像力などもあります。
また、今の時代ゲームやスマホをやっていないと、友人関係にも影響が出ることがあります。
では、どのようにすれば良いか?
お子さんと話し合って「ゲームやスマホをする時間」のルールを決めましょう。
ゲームやスマホを取り上げるのは逆効果です。
勉強をすることにつながらないか、モチベーションが下がってしまいいます。
「宿題+●時間勉強したらゲームをして良い」
「スマホの時間は夜9時まで」
など、無理のないルールを作りましょう。
その際、ルールを押し付けるような形にならないように注意してください。
あくまでお子さんと一緒に、納得できるルールを作るのがポイントです。
勉強が嫌い!
これもよく聞く理由です。
勉強が好きで仕方ない!というお子さんはほとんどいないです。
むしろ嫌いという子がほとんど。
まずは嫌いな理由を整理しましょう。
・ただ面倒なだけなのか
・小学生の頃の内容から理解していなくてチンプンカンプンになってしまっているのか
・勉強しなさいと言われることが嫌なのか
理由はそれぞれだと思いますが、まずそこを知ることが第一歩なので、お子さんと話をしてみましょう。
そのうえで、なぜ勉強しなくてはならないのか、勉強をしないと将来どうなるのか、といったことをお子さんに説明しましょう。
子供だからと言って頭ごなしに、この理由を説明しない方が多いのですが、子供は子供なりに色々考えています。
まっ正面から向き合って何度も伝えることで、少なくとも親御さんの本気度は伝わります。
難しいようであれば、塾や家庭教師の先生から伝えてもらうというのも一つの手です。
また、嫌いだからこそ勉強のやり方が重要です。
効率よく勉強することによって、嫌いな勉強をする時間が少なくて済むわけですから。
定期テストで平均点以下の理由と対策②<勉強しているのに成果が出ないお子さん>
中には「うちの子、一生懸命勉強しているのに成果が出ていない」とお悩みの方もいるでしょう。
そういった場合、以下のような理由が考えられます。
勉強のやり方が間違っている
塾や家庭教師などをつけずに、独学で勉強しているお子さんに多いパターンです。
毎日宿題以外に2~3時間は勉強しているのに、なぜかテストでは点数が取れない…。
そういった場合、間違った勉強方法をしている可能性があります。
下記のような勉強方法では成果が出ない場合があります。
ノートをきれいにまとめる
ノートを綺麗にまとめることは、一見正しい勉強方法に見えるでしょう。
もちろん「字を丁寧に書く」「後で見返しやすいようにする」ことは悪いことではないです。
ただ、綺麗にまとめる事が目的となってしまうのはNGです。
よく複数の色ペンを使って綺麗にノートをまとめるお子さんを見ますが、色は基本の黒以外に1~2色程度にしましょう。
授業中、複数の色を使っていると、色に気を取られてないように集中できません。
大事な所は赤、それ以外は黒ぐらいで十分です。
また、テスト前に社会や理科のまとめノートを作るお子さんもいますが、これもおすすめできません。
テスト勉強はインプットとアウトプットのバランスが大事ですが、ノートまとめは整理する作業です。
目的が違うんですね。
下手をすると「ただ書いているだけ」になる可能性があります。
私が以前個別指導塾や家庭教師センターで働いていた際、複数の東大生の先生にノートを見せてもらったことがあります。
そのほとんどが「色は2色」「自分が分かりやすい」ノートを作っていました。
字は汚くても、自分が思い出せるきっかけが多いノートが優秀なノートです。
ノートをまとめる時間があるのなら、その分1問でも多く問題を解いた方が良いです。
ながら勉強をしている
これは、ついやってしまっているお子さんが多いのではないでしょうか。
ながら勉強とは、「音楽を聴きながら」「TVやYoutubeを見ながら」勉強をすることです。
好きな音楽を聴いて勉強するとテンションが上がる、集中するということを言うお子さんがいますが、気のせいです。
実は、人間の脳は2つのことに同時に集中することが苦手です。
2つのことを集中しようとすると、2つのことに同時に集中するのではなく、脳は細かく集中する対象を変えようとします。
この集中する対象を変えるという行為に、脳のリソースを多く使ってしまうことになるんですね。
そのため極度の疲労感を脳が感じ、またその疲労により、脳のパフォーマンスが悪くなり、効率もかなり低下してしまうということです。
せっかく勉強をする時間を取るのであれば、効率の良い時間にしたいですよね。
どうしても無音状態が気になるようであれば、自然の音(例えば雨の音等)を流すようにしましょう。
自然に存在する音は「雑音」として脳が処理するので、聞いても問題ないそうです。
スキマ時間にできる勉強方法もあるので、ぜひ効率よく成果の出る勉強法を身に着けていきましょう。
テスト計画がきちんと立てられていない
テストに向けた計画は、余裕を持って前もって立てるようにしましょう。
大抵の場合、テスト2週間前には範囲表が配られるはずです。
テストに向けて、
・どの教科を
・どういったペースで
・どのぐらいやるか
配分しておかないと、いざテスト前日に間に合わなかった!ということになりかねません。
あまり配点が高くない単元に時間をかけても、得点には結びつかないからです。
計画立てが苦手であれば、これも塾の先生や家庭教師の先生に手伝ってもらうのが良いでしょう。
塾の先生や家庭教師の先生は、配点が高い単元などを熟知しています。
良いアドバイスがもらえることでしょう。
また、計画が決まってからは、ペースキーパーとして親御さんの声掛けも重要です。
ただし、お子さんのやる気をそがないように、適度に声がけをしていきましょう。
塾などの学習環境が合っていない
これは、集団塾に行っているお子さんにありがちです。
塾に行っているからといって安心していませんか?
これはお子さんだけでなく親御さんも、です。
塾に行っていると「勉強した気分」になるのですが、本当にそれだけで大丈夫でしょうか。
集団塾は、ある程度自分で勉強ができるお子さんには向いていますが、平均点以下のお子さんには向いていない可能性があります。
学校の授業と同じく、わからない所がそのままに授業が進んでしまっている可能性も…。
集団塾だとわからない所を質問しづらいですし、宿題などの管理も一人ひとりに目が行き届かないこともあります。
また、「友達が行っているから」といって通い始めた塾ならさらに注意が必要です。
塾へ行く目的が勉強ではなく「友達に会いに行く」ことになっている可能性があります。
集団塾に行っているのに成果が出ない、という場合は一度学習環境を見直してみても良いかもしれません。
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中学生が定期テストで平均以上取るために、今日からできること
いきなり環境や勉強方法を変えろと言われても、なかなか難しいもの。
最後に、今日からできる簡単なコツをお伝えします。
是非お子さんに実践してみてもらってください。
簡単10分!脳科学に基づいた復習方法
突然ですが質問です。
「2日前の夕食のメニューを、10秒以内で思い出してください」
どうでしょう、思い出せましたか?
なかなか思い出せない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
人間の脳は、1日に膨大な情報量を処理しています。
ですので、余計な情報はどんどん忘れていくのです。
「エビングハウスの忘却曲線」によると1日後には67%、1か月後には79%のことを忘れているそうです。
これは勉強も同じで、せっかく覚えてもどんどん忘れていってしまいます。
では、どうしたらよいか?
そう、復習です。
先ほどのエビングハウスの忘却曲線には続きがあって、24時間以内に復習をすると、約8割のことが忘れずに頭に残ると言われています。
復習と聞くとちょっとハードルが高いように聞こえるかもしれませんが、そんなに大変なことではありません。
寝る前の10分、ノートを見返すだけでも十分効果があるんです。
その際に、「あ、先生がここ大事だって言ってたな」とか、「この時先生がこんな冗談を言ってたな」というようなことをセットで思い出せるとなおよいです。
※ノートはこういったように関連することが思い出せるようなものを作ると効果的です。
これは今日からでもできることなので、是非お子さんに教えてあげてください。
実際、私が以前いた塾の生徒さんは、これをやることでテストの点数が20点UPした子もいます。
ぜひお試しください。
集団塾よりも個別塾・家庭教師
先ほども少し触れましたが、平均点以下のお子さんには集団塾は向いていない可能性があります。
集団塾が向いていない場合は、個別塾や家庭教師を検討してみてください。
勉強の苦手がある場合、以前の単元に遡って教えていく必要があります。
特に英語や数学は積み上げ式の教科なので、今やっているところだけ勉強しても意味がないです。
場合によっては、小学生の頃の単元にまでさかのぼる必要があります。
個別塾や家庭教師であれば、お子さんの苦手を見つけ出して根本から解決できる可能性があります。
\ 編 集 長 お す す め の 家 庭 教 師 会 社 /
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
定期テストはどうしても点数ばかり見て一喜一憂しがちなもの。
でも、大事なのはテストを受けたあとです。
何が悪かったのか?どこができていないのか?
その分析をしっかりして、しっかり復習をする癖をつけたいですね。
・ 高校受験やその後の人生に影響が出る可能性あり
・ テストで点数が上がらない理由を紐解いて対策を
・ 一日10分で変わる、脳科学に基づいた復習・暗記方法がある!
・ 平均点以下なら、集団塾より個別塾・家庭教師がおススメ